俺が何とか守り、一緒になりたいとずっとずっと思っていた。
そんな想いは日に日に強くなり、俺は自分の感情を抑えきれなくなっていった、、、。
『俺なら、あいつを幸せにしてやれるのに、、、どこに行くにも一緒、何をするにも一緒で、きっと楽しいぞ。』
俺はあいつの髪が好きだった。
長くてサラサラでツヤのある髪だった。
あいつの笑顔も大好きだった。
あいつが俺を見て微笑む時、俺はいつも心でこう言っていた、、、
『好きだよ。』
あいつはずっと俺の想いに気付かなかった。
『振り向いてくれよ、、、』
俺は切ない胸の想いを歌にした。
『♬あいつの笑った顔が好きさイェイ!あいつの髪が大好きさイェイ!いつか俺の女になるんだぜぇ〜えっほっほぉ〜やっとっとぉ〜ほらどっこいさ〜、、、』
すらりと延びた長い手足も大好きで、その手足を俺の身体に巻き付けて欲しいと願った。
嫌がるあいつを無理矢理倒して、あいつの胸に顔をうずめるんだ、、、本当は嫌がってなんかいないって知ってるんだ、、、
あいつの唇を奪ってもあいつはきっとニッコリ笑うはず、、、でもそれができない、男のプライドが邪魔をした。
男の中の男で売って来た俺が、そんな事はできる訳がなかった。
あいつを想うと、何も手に付かなくなった、、、うがいも手洗いさえも、、、
重症だった。
でも、俺はあいつを俺のものにしようと、あいつに思い切って言ったんだ、、、
「先生好き。」
「ありがとう〜!先生もヒロシ君の事大好きだよ〜!」
俺、5才。そろそろ寒くなる頃だった、、、、、、
おませさん、とよく言われていたころの話である。
先生はその年、俺以外の別の男と結婚した、、、。
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