が、、、
Kの家に到着する寸前、火遊びの現場を見て4人は息をのんだ、、、
完全に火事の跡、そこは焼け野原だったのだ。
その空き地は、建て売り住宅の空き地の1件分で、両隣には家が建っていた。
聞く所によると、両隣の奥さんたちが『バチバチ』という音に気づき、すぐに119番通報と同時に、連係プレーでホースで両サイドから火を消してくれたとの事だった、、、
消防車が現場に到着した時には、すでに火は鎮火していたそうだ。
Kは、目を腫らして目が真っ赤っか。
KもSと同様、相当叱られたようだった。
俺たちは、まず火を消してくれた火事現場の両サイドの家の人に6人で謝りに行った。
すると、両サイドのおばさん二人とも、怒るどころか状況を詳しく教えてくれてこう言った、、、
「火が消えて良かった。家に燃え移ってたら大変な事になってただろうからね。でも、消えたから笑い話で済むからね。」
※後日談だが、なんと俺たちに文房具セットやノートを3人分買ってプレゼントしてくれたのだった。
俺たちは、なんでバレたのかが知りたかった。
すると、Kのお母さんが言った、、、
「2件隣に住んでいるこの子たちと同じ歳のM君が、たまたま逃げるこの子たちを見ていたんだって。」
信じれなかった、、、
Mは、俺たちと対立するグループのボスだった。
その当時から背が高く、俺とは犬猿の仲だった。
『あいつめ、、、ちくしょー、、、』
そして、今度はお酒を買って、消防署の人達の所に謝りに行った。
すでに夜になっていた、、、
「ごめんなさい!」
俺たちは、そう謝ると消防署の人達は言った、、、
「ははは!!お前達、段ボールで火を煽ったそうだな!ハッハッハ〜!!そりゃ消えんわな!!」
俺は、恥ずかしかった。俺の判断でそうしたからだった、、、
「お前達は、もうたっぷりと叱られただろうから、おじさん達は怒らないから大丈夫だぞ!ハッハッハー!」
とても愉快な仲間たちで、ホッとした。誰一人怒る人が居なかった。
そして、夜の10時くらいに帰宅した。
俺は、もう終わったと思い、ご機嫌で自転車をこいで母と家に向かったが甘かった、、、
家に到着すると、母の怒りが大爆発して正座させられて延々とこっぴどく叱られたのだった。
その日は、父親が出張中で家に居なかった。
次の日、学校に行くと校長先生が火事の話をしたあと、校長室に俺たちは呼ばれてこう言われた。
「そういう時は、誰かに助けを求めなさい。火事です!!って呼ばないといけないよ。君たちはまだ子供なんだから、失敗はするんだから、恥ずかしい事じゃないんだよ。」
と、諭してくれた。
俺は、自慢げにその時の事をたくさんの友達に聞かせて歩いていた。
が、その事が新聞に載っていて、さらに母親&父親にその日の夜叱られた事は言うまでもない、、、
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