2010年6月3日木曜日

タイミングとは。

先日、店舗プロデュースの打ち合わせの席での事だ。




センスも実力もあって独立心もあるのに、会社に所属している設計士さんが居る。




俺は8年前からずっと、ひたすら





「独立したら?自営業タイプだよあなたは。」





と、言い続けてきた彼。





彼は、設計事務所を自らやれる実力とセンスがあるのだ。





俺のイメージを完璧に形にしてくれて、うちの店も作ってもらった。





「タイミングさえ合えば、独立したい。」





と彼は言う。





が、しかし。




タイミングさえ合えば、という、この“タイミング”





果たして、タイミングというのは向こうからやって来るのだろうか?





また、タイミングとやらは、見て分かるものなのだろうか?





ま、実はタイミングは見ては分からないが、感じる事のできる類いのものではあるが。





だが、このタイミングが来たら、という姿勢は正しいのだろうか?





正しいか、という問いは上から目線で偉そうに感じられるかもしれないので、“この彼には”相応しいのだろうか?に言い方を変えよう。





“タイミングが来たら”、という姿勢で“タイミング”を待つ人というのは、実力やセンスはあるが、独立心が薄い人、ならそれでいいと思う。





でも、彼は実力もセンスもあり、しかも独立心がある。のである。





でも、彼は“タイミングが来たら独立したい”と言っている。





どんなタイミングの事だろう?





不況が去る事だろうか?





不況が去って、不況ではなくなったら、独立するのであろうか?





なら、独立して不況の時代になったらどうするのだろう?





またサラリーマン設計士に戻るのだろうか?





違うはずだ。





会社が、「もう君は独立したまえ」と言ってくれるのを待っているのだろうか?





まさか。





会社側が言うはず無い。だって、実力があって、仕事も指名で入って来る人なのだから手放す訳はない。





色んな事が噛み合ってくる事をタイミングという言葉で表現しているのだろうか?





チャンスは、3回訪れると言うが、そんな事は絶対にない。





自らチャンスを作れば何回だって訪れる。3回というのは、待っている姿勢の時の話だ。





可愛い子の方から「付き合って下さい」と言ってくれるのを待つ確立と同じだ。




それなら、3回くらいしかチャンスは無いかもしれない。




待ちの姿勢はチャンスの数を圧倒的に減らしてしまう。




可愛い子1000人に片っ端からアプローチしていって、たった3人しか付き合えないだろうか?




絶対に違うはずだ。少なくても3人以上は必ず引っかかってくれるはずだ。3人どころのはずがない。数百人くらいは引っかかってくれる確立はあるはずだ。




話を戻すと、彼は待ちの姿勢でタイミングを待っている、という事になる。




その場合の確立はかなり低くなってしまう。





「セックスはしたいけど僕はマグロです。あなたが上に乗って動いてね、」
と言っているのと同じである。




自ら行動した時が、すでにチャンスである事に気づいて欲しい。もったいないから言うのである。




不安は必ずあるが、不安を言っていたらキリがない。





人間の目が二つとも前に付いている、という事は前を見て進むためのはずだ。





後ろを振り向く事が重要なら、後ろにも目を取り付けておく事くらい、神様はできたはず。





でも、それをしないって事は、後ろを振り向かず、前だけを見て進め、という教えでもあるはずだ。




タイミングは、待つのではなく作るものだ。相手に合わせ、情勢に合わせ、臨機応変に合わせていく、、、。




騎乗位の時を思い出して欲しい、、、腰を振るタイミングがズレて抜けてしまい、逆側におり曲がった所に、乗られた時ほど痛いものはない、、、。





タイミングは、向こう側任せではなく、『自ら動き、相手の動きをよく見て合わせろ!』の教え、である。





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